内視鏡検査を行った後、詳細な結果は後日伝えられますが、リアルタイムに観察ができる内視鏡検査なので、その場でも結果がある程度わかります。
その際、特に問題が見つからなかったといわれれば、ホッとすることでしょう。
そして胃と大腸、どちらの検査を行ったにしても、検査前日の食事制限は欠かせません。
検査後はお腹が空いていることもあり、問題がなかったことを祝って外食を……と考える人もいるはずです。
ですが、検査後にも食事制限がかかる場合がありますので、あらかじめ知っておきましょう。
ここでは、内視鏡検査後の食事制限についてご紹介します。
内視鏡検査後の食事は?
内視鏡検査を終えた後、基本的に1~2時間程度は食事をしてはいけません。
上部消化管内視鏡検査なら、麻酔の種類にもよりますが、麻酔の影響がしばらく残っています。
また、大腸内視鏡検査なら、腸の動きが正常になるまで時間がかかるためです。
検査の影響が抜けきらない状態で食事をすると、上手く飲み込めなかったり、正常な消化が妨げられたりします。
なお、大腸内視鏡検査を受けた場合は、3日~1週間ほどは、なるべく胃腸に優しい食事を続ける必要があります。
繊維の多い食事、コーヒーやトウガラシのような刺激物、揚げ物のような脂っこい食事、アルコールなどは避けるようにしましょう。
生検を行った場合はより一層食事に制限がかかる
もし、検査に引っ掛かり、胃や腸内をより詳しく検査するために一部を切除したということであれば、より食事制限が厳しくなります。
出血があるため、その部位を刺激しないようにしなければいけません。
切除を行って検査に回すことを生検といって、切除したポリープのような部位から、がん細胞の有無といったことをチェックできます。
切除した量によっては絶食し、食事は医師の指示に従って流動食から始める必要があります。