内視鏡検査を受けることが決まったら、検査前の食事に関して、医師から指示があります。
検査日が決まってから確認しても遅くはありませんが、あらかじめ知っておきたいという人もいるでしょう。
ここでは、内視鏡検査を行うにあたって、検査前にどのような食事制限があるかをご紹介します。
食道から十二指腸までの検査では?
食道から十二指腸までの検査を行う上部消化管内視鏡検査では、前日と当日に食事の制限があります。
前日は19時頃には夕食を終え、当日の朝は何も食べてはいけないという制限が課されることが多いです。
上部消化管内視鏡検査は朝方に行うことが多いので、その時間帯に合わせるために行います。
消化のために12時間ほどの時間が必要になるので、7時のような朝方に検査を開始しても問題ないように、前日の19時頃には夕食を終えておく必要があるのです。
そして、消化が終わった状態をキープするため、当日の朝は何も食べないのです。
大腸内視鏡検査の場合は?
大腸内視鏡検査の場合は、少しだけ大掛かりになります。
臓器の中で上側にある食道や胃などと違って、大腸は便を置いておく時間が長く、時には排泄までに40時間以上かかることがあります。
便が残っていると検査の邪魔になり、正確な結果が得られないため、事前準備が少し大変になるのです。
検査の3日前から消化に良い食事を摂る必要があり、前日にはクリニックによっては指定の検査食を食べることになります。
上部消化管内視鏡検査と同様に、19時までに終え、場合によっては胃腸の働きを活発にする薬を服用します。
そして当日の朝には下剤を飲み、4~5時間ほどかけて便をできる限り出すことになるでしょう。
下剤は、前日と当日で分けることも多いです。
下剤は量が多いので飲むのが大変ですが、一度に飲み切らなくて良いので安心してください。前日と当日で分かることで下剤の効果を十分に吸収し、しっかり体内の便を出すことができます。